―…

「ゴミ発見!」

「うわ、汚っ!たく、誰よ。無責任にゴミ捨てる奴は~…」

「まったく、けしからん!そんな奴は、この啓太様が成敗してやる!とうっ、たりゃっ」


「ほら啓ちゃん、遊んでないで拾って。ほら、そっちも落ちてるよ」

「…あい」



それにしても、川沿いや、原っぱ、空き地。意識してみてみると、すごいゴミが落ちている。


特に多いのが、空き缶、タバコ、ペットボトル、食べ残しのゴミ。



環境の事、全然考えないで、自分さえよければいいって考えてる人が、こんなに沢山いるんだと思うだけで、何だか切ない。



何だかんだ、あたしは一生懸命ゴミを拾った。



「あちゃ~…、ここ、粗大ゴミ放置されてら」

「ひでーもんだな…」



声のする方を見ると、あたし達の前にいたおじさん達が、川沿いに粗大ゴミが落ちているのを見つけ、「参ったな」と困惑している。



「仕方ない、運ぶかぁ」


おじさん達は、軽トラの荷台に粗大ゴミを乗せ、運ぶことにしたらしい。



「あれ、冷蔵庫かな。ひどいね、あんなの捨てて…」




そう言って、横を見ると、



あれっ?啓太がいない。