「あ、もしもし。美園です!」


あれから一週間。


あたしは、啓太の部屋で、啓太ママと電話していた。

信じられる?普通に、笑顔でだよ!



合鍵を使う事にも、啓太の部屋にいる事にも、啓太ママと電話する事にも、大分慣れた。


本当、慣れって恐いよね。

意外にも啓太ママは気さくでとても面白い人だった。



『美園ちゃん、どう?仲良くやってる?』

「あ、はい」

『そう!よかったわぁ。啓ちゃんが何か迷惑かけてない?』

「えっ?」


まあ、かけられてないといえば嘘だけど…。



「全然っそんな事ないですよ」

『本当?!ならよかった。ねえっ、ところで今啓ちゃん何してるの?』

「ああ、ソファでポポちゃんとじゃれてます」

『まぁ、想像するだけで可愛い…!美園ちゃん、シャッターチャンスよ!』

「えっ!あ、はいはい。じゃあ、また!」



こんなのも悪くないかなぁって思い始めた、今日この頃。