「いい?美園。もう一回だけ言うよ?直樹先輩だけはやめときなさい」
連休明けの月曜日の昼休み、今日も明日香はあたしの恋に大反対。
うちの学校は3年間同じクラスだから、明日香とは入学式で初めて仲良くなった時から、ずっとつるんでいる。
「や!」
「や!じゃない!あんな女ったらし、絶対痛い目みるよ?」
明日香は大人っぽくて綺麗な子だけど、ちょっとお節介っていうか、アネゴっていうか、誰かの世話やいてないと気がすまないサガで。
実はそれを本人は密かに気にしているんだけどね。
明日香は食後に買った紅茶のパックを開けてストローを刺した。
「美園にはもっといい人がいるって。ね。とにかく、アイツだけはやめな」
「分かってないなぁ、明日香!先輩は本当は優しくてジェントルマンなんだよ?」
大袈裟にため息をつく明日香。
「あんた、そんなにあの人と話したことないのに何でそれが分かるの?」
「へ?女の勘?」
さらに大きくため息をつく明日香を見て、あたしは慌てて「だってね!」と付け足した。
連休明けの月曜日の昼休み、今日も明日香はあたしの恋に大反対。
うちの学校は3年間同じクラスだから、明日香とは入学式で初めて仲良くなった時から、ずっとつるんでいる。
「や!」
「や!じゃない!あんな女ったらし、絶対痛い目みるよ?」
明日香は大人っぽくて綺麗な子だけど、ちょっとお節介っていうか、アネゴっていうか、誰かの世話やいてないと気がすまないサガで。
実はそれを本人は密かに気にしているんだけどね。
明日香は食後に買った紅茶のパックを開けてストローを刺した。
「美園にはもっといい人がいるって。ね。とにかく、アイツだけはやめな」
「分かってないなぁ、明日香!先輩は本当は優しくてジェントルマンなんだよ?」
大袈裟にため息をつく明日香。
「あんた、そんなにあの人と話したことないのに何でそれが分かるの?」
「へ?女の勘?」
さらに大きくため息をつく明日香を見て、あたしは慌てて「だってね!」と付け足した。