うう、苦しい~…。

何なの?これ?


誰か、タスケテ~ッ!


空から降って来る大量のマシュマロ。

あたしはすぐに埋まってしまい、その場から動けず、下手したら息もできない状況。



助けを求めても、誰も来てくれない。

た、助けて~っ!




「おい、柚木ぃ!!」

「…はっ!」



ゆ、夢…?

目の前に、鬼の形相をした、担任且つ現代文担当の小谷先生が立っていた。


しまった、居眠り!



ガミガミ怒られ、授業の最後の最後まで、何かあるたびに指される始末。

最悪だ…。



「はぁ~…」

「美園、何かうなされてなかった?大丈夫?」



授業が終わり、席替えで席が前後になった明日香が、振り返ってあたしの顔を覗きこんだ。


そして、ん、と飴玉を一粒くれた。