気取った料理は提供しなかったけど、温かいうちに食べてもらった私の料理の評価は高いものだった。


それは、私を救う言葉。


普段は意地悪な事ばっかり言うのに料理だけはこうして褒めてくれるから、それも祐介に惹かれた理由のひとつかもしれない。



お兄さんと美空さんの事や、ソレイユの事、溜まり場はどんな所なのか、とか、そんな他愛もない話をして、祐介のバイト時間に間に合うまで一緒に過ごした。



祐介は、一定の距離を保ってる。


悠斗への考慮なのか、案外紳士的なのか、スキンシップが多くても決してイヤラシイ感じじゃなかった。



明日のお昼休みの約束もして、祐介が帰った後私はいつになく緊張した夜を過ごした。




いつもの悠斗へのおやすみメールは、自分の意思で送らなかった。



大丈夫、ちゃんと伝えられる。緊張する気持ちを押さえながら眠って、そして朝を迎えた。



別れるまで後45日。そう示したカウントをストップさせた月曜日の朝。