□■君の隣■□


「由紀は相変わらず強引だなぁ」


私の隣で苦笑する聖。


「…聖は遊園地好きなの?」



「あぁ彼女が出来たら初デートは絶対遊園地がいい」



「…かのじょ…」


すると聖の顔が私の耳元に近づいた。


「まぁ、しぃが彼女になるんだけどな」



耳元で囁かれる声に真っ赤になる私。



「まっまだ付き合うなんて言ってない!」




「うん、だから今日俺のことを沢山知ってよ。俺は由紀からしぃのこと沢山聞いてるから、結構知ってる」



頭をなぜながら笑いかける彼。


「……でもさ……」