「由紀は相変わらず強引だなぁ」 私の隣で苦笑する聖。 「…聖は遊園地好きなの?」 「あぁ彼女が出来たら初デートは絶対遊園地がいい」 「…かのじょ…」 すると聖の顔が私の耳元に近づいた。 「まぁ、しぃが彼女になるんだけどな」 耳元で囁かれる声に真っ赤になる私。 「まっまだ付き合うなんて言ってない!」 「うん、だから今日俺のことを沢山知ってよ。俺は由紀からしぃのこと沢山聞いてるから、結構知ってる」 頭をなぜながら笑いかける彼。 「……でもさ……」