□■君の隣■□


「せ……い………?」





優しく私の髪を触る仕種も、



照れ臭そうに笑う顔も、



聖なのに……?




聖なのに……!!!




「ぃやだよ……!!聖がいなくなっちゃうなんて嫌だよ!!!」




泣きじゃくる私の頬を触る聖の手は冷たかった







「………この先………しぃは沢山の人と出会って、恋に落ちると思う」




小さな声で、でもしっかりと聞こえる彼の声



「でも、俺はそんな中で、しぃの最高の彼氏でいたかったんだ。」