□■君の隣■□



―――



私を抱きしめている聖の身体が冷たく感じた。






気づいてしまった。




「せ…ぃ…、私たち、死んじゃったの…?」




耳元でクスリと笑う聖。




「俺がしぃを死なせるわけないだろ」




―――ていうことは、聖は私を庇って―――?




ゆっくり身体を引き離す彼。




「もぅ全て気がついちゃったね」



じゃぁ私の前にいる聖は――




「俺はもぅいかないと」