□■君の隣■□



その時



今までフラッシュバックしていたものが






全て繋がった












―――

「しぃ、ほらそんな急ぐとコケるぞ!!」



「だって試験期間終わったし、久しぶりに聖とカラオケ行けるんだもんっ」



大学近くの坂を私ははしゃぎながら走っている





曲がり角を曲がろうとした時―――








「しぃ!!!!!」




押される私の身体―――


倒れる彼の姿―――



灰色のコンクリートが赤くなる―――



ライト―――



車――?



赤いのは彼の血――――






―――――彼の血――――