顔を赤くして、そっぽを向きながら言った高志に、 あたしは思わず笑ってしまった。 高志って、可愛いかも…。 「笑うなよ」 「ごめん、ごめん」 「なぁ。今度、デートしよっか。あの靴履いてきてよ」 「うん…」 そりゃ、身長差が縮まればいいとは思うけど。 決して恥ずかしいことじゃないんだよね。 あたしは高志にもらったパンプスを履いて、堂々と隣に立つ。 ずっと。 ずっと、高志の隣に――。 END.