ラブ&ブレーク!!【短編】


そう言うと、高志は離れたようだ。



今、顔を合わせる勇気はなくて。


そのまま少し待った後、ドアを開けた。



廊下に置かれた箱。




あたしは…。




それを拾い上げ、大切に胸に抱えた。


…履けるんだろうか。




とにかく、お礼を言おう。


会いたくないなんて言わずに。



せっかくプレゼントをくれたのに、その気持ちをむげにしてしまった。



あたしは気持ちを切り替えると、

階段を下りてリビングに行った。



だけど、そこには誰もいなかった。





「お母さん、高志は?」