120秒の恋

「では、気を取り直して自己紹介を。
彼女が今日からネットワーク事業部に派遣された橘里美さんで、私が同じく派遣の小松クルミです。
よろしくお願いいたします。
・・・では坂井さんどうぞ」


「僕は坂井輝之。彼は三上徹。
二人ともマーケティング事業部にいます」

私の目を見ながら彼は言った。


私は彼の瞳の中に吸い込まれそうな思いで、うっとりしながら聞いていた。

そんな私を横から見ていた三上さんが、

「なるほどねぇ。坂井にメロメロなわけだ」と冷やかした。


真っ赤になる私