お店は駅から少し離れたところにあった。


南国のリゾートをイメージしたという店内には観葉植物がふんだんに飾られていた。

木製の椅子やテーブルも可愛らしく、やわらかい光の間接照明とあいまって、とても落ち着いた雰囲気の店だった。


私たちは奥のテーブルに案内された。


「わっ、綺麗!」


テーブルの中央に活けてあった色とりどりの花を見て、私は声を上げた。


「気に入ってもらえた?」

「はい。すごくいいです」

「良かった」