彼との突然の遭遇で頭の中は暫く混乱していた。

(名前、坂井輝之っていうのかぁ)

(輝之さん。テルユキ。テル)

(テルなんて呼んだら怒るかな?)

(フフフ。でも呼んでみたいなぁ)

(テル)

隣のクルミさんからメモ用紙が渡される。

なんか書いてあるぞ。

『コラッ!
彼のこと考えてるでしょ
・・・ま、今日は初日だから大目に見よう』

クルミさん、ありがとう。