「あれ?違うんですか?」

「個人的な理由です」

「ああ良かった。
・・・そうですか。問題ないと思いますよ」

「来月からって無理ですかね?」

「え?今月いっぱいで契約終了ってこと?」

「はい」

宮田さんは暫く考え込んだ。

私は手を合わせて拝むように彼を見る。

「ふむ。まぁ、いいかな」

やったー!!
私は心の中で叫んだ。

自分が派遣で良かったと思ったのは初めてだ。

これで一歩彼に近づける。

私の胸は高鳴った。