派遣会社に着いた私は、担当の宮田さんに話を切り出した。

「K電気の求人ってありますかね?」

「K電気ですか?
・・・確か、あると思ったなぁ」

「本当ですか!?」
私はテーブルに身を乗り出した。

「ええ。
K電気はうちの上得意様ですからね。定期的に派遣の依頼が来ます」

宮田さんはファイルを調べた。

「有りますね。
○○工場が2件」

「○○工場有るんですか!?」

私は天にも昇るような気持ちだった。