いつもより30分早い、昨日と同じ時間。


私はホームで電車が来るのを待つ。


だんだん緊張していくのが自分でも分った。


そして電車到着。


徐々にスピードを落とすと、彼の乗っていた7両目が近づいてきた。

電車の速度と反比例して、私の鼓動は早くなる。

キィー

甲高い音を響かせながら停止する。
ゆっくりとドアが開く。


???

居ない。


居ないぞ。

乗り込んだ私はすぐさま辺りをキョロキョロ眺めた。

別のドアかな?


そうか!
次の駅で乗ってくるのかも。

楽天的な私の性格は切り替えも早い。