「僕も、自分の気持ちを確認したかった。
すべてのものを失っても、里美を選んだことを後悔しないかどうか」

「後悔してる?」

「後悔してたら、ここには来てないよ。
ほかに女つくって違う人生を歩いてるさ」

「でも、お互いすれ違ってたら、永久に再会しないかもしれないよ」

「縁がない場合はそうなるかもしれないけど、互いが求め合ってさえいればいつか必ず会えると信じてたよ」

わたしはもう一度両手にギュっと力を入れた。


しばらく話していたら周りの暗さに目が慣れてきた。

空を見ると満天の星空が広がっていた。

初めて見る星たちの輝き

大きく光っている星がこちらに落ちてくるのではないかと思えるほど近くに見えた。