「約束、覚えてくれてたの?」
「言っただろ?
自慢じゃないけど僕は約束を破ったことはないって」
「朝から待ってたの?」
「朝から待ってたよ」
「来るかどうかも分からないのに?」
「ちゃんと来てくれたじゃないか」
「もし、わたしが来なかったら」
「そしたら、また来年待つさ」
「来年も来なかったら?」
「5年でも10年でも待つよ」
「ほかの誰かと結婚してるかもしれないじゃん」
「そしたら、里美は僕のことをそれほど好きじゃなかったってことだな」
「そんなこと、あるわけないじゃん」
わたしは抱いていた両手にギュっと力を入れた。
「言っただろ?
自慢じゃないけど僕は約束を破ったことはないって」
「朝から待ってたの?」
「朝から待ってたよ」
「来るかどうかも分からないのに?」
「ちゃんと来てくれたじゃないか」
「もし、わたしが来なかったら」
「そしたら、また来年待つさ」
「来年も来なかったら?」
「5年でも10年でも待つよ」
「ほかの誰かと結婚してるかもしれないじゃん」
「そしたら、里美は僕のことをそれほど好きじゃなかったってことだな」
「そんなこと、あるわけないじゃん」
わたしは抱いていた両手にギュっと力を入れた。



