次の日、私はいつもより2本早い電車に乗った。

彼に会うことが辛かった。

別れなければならないのに、いつもと同じように彼と接することなんて私にはできない。

会えば未練が残る

話せば思いが募る


このまま会わないほうがいい。


それでも、無意識に彼の姿をさがしてしまう。

駅のホームに、

車内の壁際に、

人ごみの中に、

彼の幻影がちらつく。


彼を忘れることなんて出来ないけど想い出に鍵をかけて、心の片隅にしまっておくことなら出来ると思う。


大丈夫だよ、テル。

わたし、強くなるよ。