それから数日後


職場の電話が鳴った。

「橘さん、内線15番です。
マーケティング事業部の弥生さんからです」

弥生さんから電話?

「はい、橘です」

「あ、橘さん。
輝之のことなんだけど」

「はい」

「彼、プロジェクトチームから、はずされたわ」

「え!?」


すぐに神山麗子の顔が浮かんだ。

彼女の仕業だ。