私は階段を上って8階へ向かった。
課長が不思議に思うのも無理ないよね。
正社員の中堅クラスでさえ部長と話しをすることなんて、そうそうあることじゃない。
若手の社員なんて、部長の顔すら見たことない人いるんじゃないかな。
入って2ヶ月足らずの派遣のわたしが部長に呼ばれるなんて前代未聞だろうね。
8階のオフィスに到着
100席近い机が整然と並んでいるその中で、ひとつだけ離れ小島のように大きな机がみんなのほうをむいて置いてある。
あれが部長の机に違いない。
たいていどこの会社も窓際の特等席が偉い人の机と決まっている。
恐る恐る近づくと、案の定、机の上に部長と書かれたプレートがあった。
「あの、橘ですが・・・」
私が声をかけると、部長は引き出しから封筒を取り出した。
課長が不思議に思うのも無理ないよね。
正社員の中堅クラスでさえ部長と話しをすることなんて、そうそうあることじゃない。
若手の社員なんて、部長の顔すら見たことない人いるんじゃないかな。
入って2ヶ月足らずの派遣のわたしが部長に呼ばれるなんて前代未聞だろうね。
8階のオフィスに到着
100席近い机が整然と並んでいるその中で、ひとつだけ離れ小島のように大きな机がみんなのほうをむいて置いてある。
あれが部長の机に違いない。
たいていどこの会社も窓際の特等席が偉い人の机と決まっている。
恐る恐る近づくと、案の定、机の上に部長と書かれたプレートがあった。
「あの、橘ですが・・・」
私が声をかけると、部長は引き出しから封筒を取り出した。



