南向きの大きな窓から冬の淡い日差しが差し込んでくる。


電柱の影が、秒数を刻むようにリズムよく流れていく。


私は眩しい日差しを避けようと窓の横に顔を向けた。


するとドアの横に男の人が寄りかかっているのが見えた。


何気なく顔を見る私。

一瞬、時間が止まった。


うそ?

まさに私好みの顔だ。

私の目は彼に釘付けになった。