「寝坊しなかったかい?」

「大丈夫ですよ。
私、朝は強いんです。」

子供じゃないぞ、という強がり半分
甘えたい気持ち半分が入り混じった口調で返事をする。

私の中では、もうすでに恋人気分だ。



今朝、家の前の水溜りが凍っていたことなど、たわいない話をした。

彼も近所で見かけた寒桜の話をしてくれた。


知り合って、まだ一日しかたっていないというのに、彼との会話は驚くほど自然だった。

もう何年も付き合っているかのような錯覚さえ覚えてしまうほどだ。


なんだろう、この安心感。