彼は背広の胸ポケットから皮のケースを取り出した。

名刺を一枚取り出すと、携帯電話を開いて何か書き出した。


え!?


それって、もしかしたら私に。


「はい」


渡された彼の名刺には裏に電話番号とメルアドが書いてあった。


「これって」

「まずは友達から」

彼からもらった最初の贈り物

私にとって大事な宝物。