「どうしても思い出せない?」 「…うん」 「そっかぁ…じゃあ、」 急に目の前から崎本くんの顔がなくなったと思ったらあたしの耳元に生暖かい感触が伝わって…。 「…ゃっ」 「俺が全部思い出させてやるよ…」 耳にかかる生暖かい吐息と唇から伝わる熱。 そして甘くセクシーで一度聞いたら忘れられなくなるような声…。 耳で感じたもの全てにドキドキして…。 胸がギューって苦しくなって…。 頭の中が整理できなくなって…。