「あっ!!夾くんだ!!」
「おっ?」
魅月は前方に夾の姿を見つけたのか、
目をキラキラと本当に光るように開き、
大きなクマのぬいぐるみを
両手いっぱいに抱きしめ
テテテッと走って行った。
どうやら夾は、
前方にある自販機の前のベンチにて、
ベンチの背に片手をかけ、
足を組んでずいぶんと傲慢な態度で
ジュースを飲んでいるらしい。
夾も、先ほどの魅月の声が聞こえたようで
魅月が駆けてくるのを横目で眺め、
飲んでいた缶を自分の横に置くと
めんどくさそうにゆっくりと席を立ち、前方。
つまり魅月が駆けてきている方向へと手を差し出した。
「おぁっ!?」
