5歳児少女の育成日記


「あっ、先生。」

「んぁ?」

佐野が授業を始めるのを
止めたのは女子生徒と
みんなからは見えないが、
自分の服を握っている
小さな手だった。

「先生が今日連れてた子って
先生の子?
先生ってまさかの
子もちだったの!?」

みんながさっきまで
聞きたかったことはこのことだ。

代表して聞いたのが
この子だったってだけで、
この子が聞かなければ
他の子が聞いたことであろう。