呆れながらも話し合いに加わること数分。




少しボーッと前を見ていたら、またもや瑠希に背中をちょんちょんといじられた。




「っ何?」


くすぐったさに耐えられなくなり、私は体を後ろに向ける。


瑠希はニンマリと笑顔を浮かべ、口元に手を当てていた。



おばさんですかあなたは。



「何…その笑顔」


「ふふふ。もうさ、ぜっったいに晴日は忙しくなるねーって。」



………は?




「な、なんで?」


「あんた走るの男子にも勝てる位速いじゃん。女子の中でも確実に一番速いし…。リレーは決定だねー」



瑠希は「うんうん」と大きく頷きながら薄ら笑いを浮かべた。




「なっ…何それ……っ」



そりゃ体育祭は燃えるけど……っ!





「んじゃー、次は…学年対抗リレー決めるよー!!男子と女子2人ずつだからねー…」



そのとき、委員長が紙を見ながら言った。




「晴日にー…」



……ん?