誰もいない道



手をつないだまま
歩くのを止めた。



ちょっとだけ


あれで、終わりたくないなあ


ってさ…




横にいる望に、俺は意を決して聞いた。




「ほら。失敗は成功の元って言うじゃん? だ、だからさあ!
…もう一回、い?」




望はびっくりしたように、目を見開いた。



けど、すぐに大きく一度うなずく。






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