「あーぁ。良い男いないかなぁー。」

そんな事を言って缶ジュースを一気に飲んだのは親友の萌絵。

「まぢで、フリー飽きたからぁ。」
「じゃあ、あたしが探しといてあげるよ。」
そう言って萌絵を覗きこんだのはあたし。
水山 美麗。

あたしは今まで人を愛したことなどない。
彼氏だってあたしが好きなことなんて一度もなかったしあたしからしてみれば
ただのセフレ条約だった。それなのに気付かないで媚び売ってくる男達が面白くてしょうがなかった。