「ったく...!!アイツ、とことんしつこいんだから!!」
真理奈は頭を抱える。
そんなところに...
「おい...どうしたんだ?」
真理奈の彼氏、山川君が偶然通りかかる。
「まだ約束の時間じゃないだろ?」
真理奈は頭に手を置いたまま、
「なんでもないよ?ありがと、勇気。」
「なんでもないならいい...。」
山川君は、ほんのり頬を赤く染め、そのまま立ち去ってしまった。
すると真理奈は瞬時に頭をあげ、
「フフッ...確実に勇気の心は私に向かっているわ...。」
真理奈の背後から、真っ黒いオーラが...
「えっ...付き合ってるんじゃ...?」
「違うわよー。両思いなんだけど、勇気がなかなか告白してこないの。」
って...両思い前提なのね?
「え、でも。雰囲気的に二人とも恋人同士に見えるんだけど...?」
「ああ、そうかもね。だって、付き合ってるもん。」
...?.....へ?


