「もし、さっきの話が嘘だと思ってるのなら、俺から目を逸らして?」


「え・・・。」



言われて、戸惑った。



・・・だって、さっきまでリオの話が嘘だと思ってたのに、

目を逸らせなかったから。



そしたら・・・両頬をリオの温かい手で包まれて.....


「愛梨、学校遅れるよ?」



その言葉に、一気に現実に引き戻された。


慌てて時計を確認する。



「う、嘘!?もうこんな時間!?」



私は着替えようとして、ふと、視線を感じた。