それから、落ち着きを取り戻した私は、まだリオにしがみつきながらも言う。
「ありがと...リオ。私のところに来てくれて。」
リオは、その言葉に対しては何も返してくれなかったけど、
私を抱きしめ返す腕が、より一層...
強くなった気がした。
それから、寝ることにしたんだけど、
「ねぇ、愛梨。いつまで離さないつもり?」
「.....だって~。」
リオを困らせてる事は分かってる。
けど、どうしても離したくないんだ。
.....離れたくないんだ。
そしたらまた、両親みたいに、私の知らないところで...
離れていっちゃいそうで、いやなんだ。