「それよりさー。やっぱホントにいないの?好きな人。」 「もー。しつこいなー。いないってば!」 一瞬、今朝の出来事を思い出し、リオの事が頭に浮かぶ。 けど、すぐにその考えをうち消すように首を横に振る。 「.....何してんの、愛梨。」 「な、なにもしてないよ!?」 そんな私を心配するように、真理奈が 「愛梨、何かあったら絶対私に相談してよ?」 「.....うん。」 ―――――それから、また午後の授業が始まって... 放課後になった。