「“分かんない”って...危なっかしいなー。」
リオは呆れたような表情をした後、
すごく愛おしそうなものを見る目で.....
「愛梨...。このまま、学校行かずに俺と一緒にいよ?」
「リオ.....。」
私は戸惑いながらもリオの瞳を見つめ返す。
でも、その雰囲気は....
―――ピンポーン、ピンポーン
しつこくならされるインターホンの音でぶち壊し。
「行ってくるね...リオ。」
「.....なんかあったら、すぐに俺に言って?」
「うん...それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい...愛梨。」
ドアを閉める際に目に映ってきたリオの切なげな表情に、
私は胸が苦しくなった...。


