その時、玄関のチャイムが不意に鳴った。
―――ピンポーン
私は、真理奈かと思って、慌ててリオから離れる。
けれども、外から聞こえてきた声は、
予想もしていなかった人物の声だった。
「矢神さん、学校行かないの？」
へっ！？
って・・・また私津川君に後つけられてたってこと？
するとリオは、再び私の腕を掴み、
私の目をしっかり見ながら、
「愛梨、今外にいるのって...誰？」
私は驚きを隠せず、戸惑いながらも、
「えっと...クラスメイト、だよ。」
すると、リオは心配してくれているのか、すごく不安そうな顔で、
「家の場所...教えたの？」
「ううん、教えてないけど...？」
すると、リオは、瞬時に表情を変え、
「じゃあ...愛梨、アイツにストーカーされてるってこと？」
「え...？う～ん、分かんない。」
