サクラノヒメゴト


チャイムが鳴って仕方なく席に戻った。

またクセでHRもぼぉ~と頬杖をついてしまう。

「明日は、終業式だ。つまり夏休みが始まる。
だがなー夏休みだからって、ハメはずすんじゃねぇぞ。痛いめ遭うのお前らだかんな
。」

担任の言葉でぼぉ~っとしていた頭が動き始めた。

夏休み・・・か。

気がつけばもう7月の終わり。
去年はあんまり遊びに行けなかったからなぁ~。

ふぅ~とため息を漏らす

瑠璃は・・・・

横目で瑠璃を見る。
ずっと何かを考えているみたい。


「・・・・・・うち! 木内!!」

「はっはい!」

「放課後職員室に来い。」

「・・・・・はい。」


あたし、何かしたっけ。
高校では喧嘩なんかしてないし、こんなに真面目な子してるのに・・・。

チャイムがなって爽やかな笑顔で担任が出て行く。

何、考えてるの?


「さくら~っ」

「どっどうしたの?」

急に瑠璃が胸に飛びついてきた。