サクラノヒメゴト


「なぁ?」

しまった。つい口調が・・・

女のほうは軽く動揺してるみたいだ。

パサッ

「なんでウィッグしてんの?」

やっぱり。
元の色とは違う色の綺麗な髪が
パサッっと下におちた。

「だめっ返して!!」


半泣きだ。

でも俺には逆効果なんだよね。
もっといじめたくなる。
だって俺、ドSだし。


いつものクセで相手の話も聞かずに
ただからかう。

怒ってるみたいだけど
口にはまだ出てないみたいだ。

「忘れ物見つかったの?」

「ある意味ね。」

意味が分からない・・・と首を傾げている



「それっ・・・返して!」
「ヤダ」

そろそろ怒るかなー(笑)

「は?」
ちょっとキレてるな・・・。

「いや、それ
あたしの。だから!」

「だから?」

俺は懲りずに挑発する。

おもしろー

相変わらず涙目だし。