ふと、窓に目をやる。


公園だ。今の子供はこんなとこで遊ぶのか・・・

俺はほとんどさくらちゃんのおままごとにつき合わされてたなぁ。



キュッ

突然車が止まった。


「どうした?橋本?」


「坊ちゃん・・・あれをご覧ください!!」

「あれ?・・・」



俺は橋本の指差す方向に目をやった。

そこには1人の猛ダッシュしている少女がいた。




あれは!?

少し金髪がかかったきれいな長い髪、白色の肌にほんのり赤く染まったほっぺ。大きくクリクリとした瞳――――。
昔とは、背丈も伸びて変わってしまっているけれど・・・。


間違いない。『彼女』だ。