サクラノヒメゴト




キーンコーンカーンコーン




しょうがない。あとで、見るか・・・

あたしはそう思いながら鞄を机のよこに掛けた。


「みんなー。きょうの・・・・。」


担任の声が少し遠く聞こえる。


あたしはそのまま・・・・。



「さくらっさくらったら!!!」

「・・・ん」

突然瑠璃に体を揺さぶられた。

「もうっ・・・。HR終わったよっ。」
「えっ。うそ。」

周りを見渡す。
みんなバラバラに散らばってるみたいだ。

「あんな短時間に寝れるとかすごいよっ」
「へへ・・・。」

ほめられてるのかよく分かんないや。


キーンコーンカーンコーン

「あっ。もうっ!さくらがずっと寝てたから終わっちゃったじゃん。」
「ごめんごめん。」

あたしは瑠璃に平謝り。
だって眠気には負けちゃうじゃん。


瑠璃はすぐに横の席へと戻った。