「今日は午前中だけだから!莉那のお迎え私が行く?」

「じゃあ、お願いしようかな」


莉那。それは私の妹。

でも保育園児で高校生の私には一回りぐらい離れてるから不思議な気持ちにもなる。



「それじゃ、いってきまーす!」

「あっ。まちなさい悠月」

「何??」


急に呼ばれたからどうしたんだろうって思ったら
お父さんの手にはずっとほしかったブランドのローファーが!!


「お父さんそれ!!」

「お父さんとお母さんから。高校生の入学祝だよ」

「いいの!?ありがとおぉおおぉぉぉ!!!」

「手にはかないの!良いから時間もうないんでしょ!!ほらいそいだいそいだ」


そうして私の初めての高校時代の朝が始まった。