俺は学校の授業に満足出来なくて、予備校に通っている。 今日からいよいよ日本史の冬期講習が始まるのだ。 最難関をねらう生徒を対象としたコースで、通年で教わってきた石井先生が担当する。 石井先生はカリスマ講師として評判がいい。 その為、ほとんど塾生で受講枠を占めてしまい、外部から受けられる生徒はごく僅かだ。 校舎に入ると声をかけられた。 「津田~?」