文美の手には“勝つぇラテ”の280mlのペットボトルが3本。


「ん?ゆあちゃんとはるちゃんの分だよー!」


満面の笑みで文美が“勝つぇラテ”を差し出した。



「えー!ありがとう!お金お金…」

あたしが財布を取り出すと、文美は首を振った。



「この前、ゆあちゃんはお守りくれたでしょ。はるちゃんはお菓子くれたでしょ。だから私もなにかしたかったの。」



文美の言葉にじーんと来てしまった。陽香もあたしも感動。


「あやみぃー!」
「ゆあちゃーんっ」
「あーやーみぃー!」
「はるちゃーんっ」


3人であほみたいに、友情にうるうるした。



「「「がんばろうねっ」」」」