「鏑木君、もう少しで名古屋に着くよ」


「…はい先輩
マフィンご馳走様でした
凄く美味しかったです。」


「渚に言っておくよ」


「よろしくお願いします」

「先輩今回の出張、陶窯の方が名古屋駅前で
待っていてくれるんですけど普通は
此方から会社に行くんですよね?」



「そうだよ、待っていてくれる場合でも
普通は会社の玄関前かロビーだね」


「先輩、俺先方に丁重にお断りしたんですけど…
駅前で待ってますって押し切られちゃいました」


「そうか…でもまぁ…
せっかく先方がそう言ってくれてるんだから
お願いしてよかったんじゃないか?」


「そうですか?」


「鏑木君、今更気にしてもしょうがないよ」


「そうですよね」


「そうそう」




2人でそんな話をしている間に
アナウンスで名古屋~名古屋~
と流れていた…




「鏑木君、名古屋に着いたよ、陶窯の方も
待ってるだろうし早く行こう。」


「はい」