最後の恋


「槙村とケリつけんだろ」

「あぁ今日の帰り飲みに誘ってあんだ」

「そうか、彼女すげぇ喜んでるだろうな
でもその飲みは彼女にとって
天国から地獄にまっさかさまだな」

「だからどうした」

「「・・・」」

「「(並木、怖!!)」」

「俺達もいようか?」

「自分でケリつけるから
来なくていい」

「分かった」

「そうか」

「渚君の居所知ってんのか?」

「検討はついてる」

「そうか…」

「探して迎えに行くんだろ」

「あぁその為にも早くあの女とケリつけて
気持ちの上でスッキリしてからにしたい」

「そうだな、それにしても並木を
ここまでキレさすくらいだからな
いったい彼女は渚君に何したんだ?」

「話す気はない」

「…分かった」

「怒りで仕事にならなくなるからな」

「なるほど」

「(よっぽどの事があったんだな)」

「(そうだろうな、そうしないと
ここまでキレないだろう)」

「そろそろ時間だから行くわ」

「あぁ」

「そうだな」


3人はそれぞれ仕事に戻って行った