最後の恋








俺はこれからなぎに…
プっプロポーズする!!
すげぇ緊張
こんな緊張したのは生まれて初めてだ、
仕事でもこんな緊張したことない

「恭ちゃん、どうしたの?」

なぎも普段の俺とは違うから
心配になったんだろうな
「なぎに聞いてもらいたい事があるから
座ってくれないか」


なんだろ?
「…うん」

「なぎ、23歳の誕生日おめでとう」

「・・・えっえぇぇぇ…」

「忘れてただろ自分の誕生日」

「そっそんな事ないもん」

「そうか?」

「本当に忘れてないもん」

「まぁそういう事にしとくか」

恭ちゃんの言うとおり
忘れてたんだけどムっ…
「・・・」

俺は昨日取りに行った
【J】の指輪をなぎの前に置いて
「渚、これを受け取ってほしい」

「…きょ恭ちゃん?」

僕は紺色の小さい箱のケースを
手に取り、震える手で開けた
そこには、指輪が2つあり
それはまるで結婚指輪のように見えた

「・・・っ!!」

僕は涙が止めどなく溢れた。