(どうせこの子は帰るって言うだろうけど)
「貴方はこの後どうする…時間あるなら
飲みにでも行かない?」
(目の前にいる彼女が言った言葉が
頭の中でグルグル回ってて
今は何も考えられないしこの人とこれ以上
一緒にいたくない…)
「…僕…帰り…ます…」
「そう、残念ね」
(本当はそんな事思ってないのに…)
僕は家に帰る為
伝票を持って立とうとした時…
「ちょっと待って」
「…はい」
「伝票は置いてって」
「…でも」
「今日は私が貴方に話があって
此処に連れてきたのよ
それに私は貴方より年上だし
素直に奢られなさい」
(本当はこの人に何も奢られたくないけど
そうしないと帰れない気がする…)
「…分かり…ました…ご馳走様でした…」
「お粗末さまでした、じゃ~またね」
(また思ってもいない事言ってるよ私)
「…失礼…します…」
僕は涙が零れないように
我慢しながら、お店をあとにした…

