透子はもう一度尋ねた
「桜木 渚君ですよね?」
女の人に再度呼ばれて
僕は現実に引き戻された…
「…はい…そうですけど…」
渚は相手の次の言葉を待った
「初めまして、私は
真木 透子って言います」
「初めまして、桜木 渚です」
「貴方に話があってね、声かけたんだ
今日この後時間あるかな?」
突然知らない人から声かけられたら
普通は警戒するか…
「私は貴方が今付き合ってる人の元カノ」
「…恭…ちゃん…の…」
この子彼の事ちゃん付けで呼んでるのね
「そう、彼の事で貴方に話があるの
だからこの後、時間あるかしら」
この人から恭ちゃんの話は
聞きたくないでも…
「…分かりました」
「そう、この近くに≪伊織≫って
お店があるからそこで、話しましょう」
「…は…い…」
2人は無言のままお店に着き
注文を済ませ
無言のまま食事を済ませた
そして透子が話を切り出した…

