ゆっくり扉を開けて中の様子をうかがった。 「・・・はい。順調ですよ?雄介さんはどうですか?」 見たところ、誰かと電話しているようだった。 雄介って誰だろう? 「では。失礼します」 電話は終わったみたいだ。 すると和弥は私の机の上の写真をじっと見ていた。 私とお母さんとお父さんが写ってる唯一の写真だ。 ほかは、お母さんが全部捨てちゃったんだ。